We Are 阿呆!である。ひと袋で食べたら十分うまい袋ラーメンを
みすみす「混ぜこんで」「大鍋で」食べよう!という
ダイナミックな企画なのだった。
さて、この企画の当日、参加者ながやといっぺい氏は朝からやや不安げにこの
企画に心構えしていた。2週間前から決まっていたとはいえ、やはり複数種類の
ラーメンを食べるともなれば、鍋の中でどんな化学反応が起こらないとも
限らない。そう、どんなラーメンになるかイマイチ素性が知れないのである。
こんな話もしていた。「ここにAとBというものがる。これらを混ぜるとAB、という
ものになる。しかし化学の世界ではAとBを混ぜてC、という第3の生成物が
できることがある。これが「化合」というものである!」
こうしたことがはたしてラーメンでも起こりうるのか?不安と不安で不安だらけのまま、
僕らはこの企画を強行した。
さてこの企画にはおよそ8、9人の友人知人が参加した。この日会場にさせて
いただいた家庭にはお子さままでいた。そう、三十路にかかったながやは
いいとしても、まだ保育園にもいってない幼子をこの企画の餌食にしては
ならない!!と心に強く感じつつ、「ま、いいか!」と許す心もまた、強く、
ばんばん作ってゆくことにする。
まずはレシピをば。
用意するもの
- 袋ラーメン(12袋相当)
- 水(12袋分:500cc*12杯)
- トッピング用にチャーシュー、缶詰コーン、しなちく、乾燥ラーメン具
作り方はチョー簡単。お湯を6000cc作り上げ、そこに乾燥ラーメンを
12個ぶっこんだら、なんてったって3分で作り上げねばならないシロモノ
なのである。デカい割にはスピーディに食えるものなのだ。
そうそう、いい忘れました。この企画では各自ラーメン持ちより!ってこと
だったのですが、そのラーメンが「3分で作れ」「袋ラーメンで」という
決まりがありましたので、うどんやスパゲティーの混入は免れました。
そうそう、もうひとつの決まりは「各人持ってきたラーメン袋は食べた最後に
公開する」というのもありました。
そこでラーメンを作る前に「スープのもと」だけを回収して、ボールにその粉を
まとめたのですが、赤いのやら茶色いのやら、怪しく毒々しい5、6色の
色合いが異様な臭気を放って、この企画の恐怖を部屋いっぱいに充満させました。
この企画の幹事は遅刻してきた上、ラーメンも持たずにぶらりとやってきて挙げ句、
「本当にやるとは思わなかった」
とヌカしたことからも、この企画がどうして上手く実行されたのか不思議です。
さて、問題のラーメン。あっと言う間にできあがり、大鍋を囲んだ連中が一斉に
食べにかかりました。
わたしはこの企画の感想を聞かねばと、各人にしつこく「どお?旨い?」と聞くのですが、
「塩っぽい」とか「スープ飲んでから後からツン(?)とくる」等
曖昧な返答が多かったです。たしかにちょっと塩っぽくまとまった味になって
いましたが、おおむねみんなの意志表示は「おいしい」というものでした。
大鍋ラーメンはひとり2杯の分量にまでのび、2杯目は麺がのびたのかマズく
なってきました。このころからみんなの目つきがトロンとしてきました。
はじめ「ああ、おなかいっぱいで満足してんだ」と思ったのですが、どうやら
そうではなく、なんだか極端に思考能力が落ちてきたかのようした。
何を話しかけても「うまいよ」とか「おいしかったよ」などと短い単語でしか
返事ができなくなってきていて、ウスウスなにか不吉な気分になったものです。
さて、袋の公開です。むむ、「日清やきそば」???犯人は一平氏!その言い分は
「だって中華そば、って書いてあるよー!!」アホか!ラーメン大会じゃ!
我らはやきそば添付のソースやら青のりまでスープにしていたのです。
食後1時間。胸焼けが起こりつつありました。準備していた胃薬と、近くで
ジュースを買い込み、静養したこと以外、今回もまた大変おいしい企画と
なりました。いやー、たのしかった。旨かった!と、間髪おかずに「次回はー?」と
聞く輩がおりまして、「じゃあ、カレーのレトルト混入大会!」と
なりました。決まりました。またやります。あ〜あ、阿呆だなあ。
他の挑戦も読んでみる