以前テレビ東京系列で放映していた「カウボーイビバップ」ってのが
打ち切りって形で終わりWOWOWでノンスクランブル放映開始したね。
毎週の楽しみができて私も非常にうれしいんじゃ。ウレシー!
この作品は後輩ぬまたに「ルパンみたいッスよ」と勧められて、
ビデオを持ってきてもらって見てみたら、なんとまあ年輩向けな
作品なこと。せりふ回しのくどくてきどったこととと、キャラクターの
バタくささは、このごろの冒険エセファンタジーで氾濫してる「熱意だけは
いっぱいの勇者様」や「やけに主人公にまとわる女の子、キワだつわき役」
などが極力おさえられてて、見ていて楽なのだった。世界観も繁雑で設定に
凝っていたりするのだが、ろくろく説明らしいせりふもないから、
わからないまんま、見続けて許容するほかなかったりする。
だから「わかんねーじゃん」とブッチギレる人には早々に諦められてしまう
かもしれない。
アニメってのが、殊更日本のアニメってのが、アメリカの映画に相当する
想像の産業なのは、その壮大で自由な作品の大きさにあらわれてると思いますな。
スターウォーズが米国で映画になったとき、邦画が「宇宙からのメッセージ」とか
しか作れなかったご時世に、日本はテレビでザンボット3やら映画でクラッシャー
ジョーとかやってたんだ。作品のできってことでいえば、邦画の荒唐無稽ぶりに
比べて、アニメのほうがすでにこなれていて、スペースオペラってものになっていた。
作品が元気で、息をしてるから、どんどん見ている人を飲み込んでくれる。
カウボーイビバップが楽しいのは、あっち(作品の世界観)のほうに、こっち
(見ている観客)がはいっていくしかない世界がとっくに完成していて、
その気になればアメリカSF映画ばりの大宇宙をまたにかける生活を、
毎週堪能できることになる。カウボーイのバタくささは作り物のそれだけど、
ジャズベースのサントラも大変いい効果を持って、作品の世界に息をつけさせて
いる。
こじゃれてて、ムカつく、なんてなむきのひともいるでしょうが、まあそれは
それでいいじゃない。ワシわ勧めるので、見てない人はご覧あれ。12月には
ビデオ発売の予定もあるってさ。