「君のピンチは君のピンチだ。
誰のものでもない。
でも誰かにとって、それはピンチじゃないかも知れない。
その人にはどうしてピンチじゃないんだろう。
起こることは一緒なのに。誰かにとってそのピンチがピンチじゃなくても、君にとって
ピンチは確かにピンチで、大ピンチなのだ。逃げてもいいし、立ち向かってもいい。ムシしてもいい。
でもその態度は君のもので、その態度が次の自分の動機に
なって、そんなものの積み重ねが君、なのだ。ゆえに、私はこうすることにした。
「なにくそ」といってやることにした。
大ピンチも小ピンチもかまわないで、まずにらむことから
はじめることにした。
起こることをみんなみてやることにした。
この際、私の心に、体に、傷がつくことは問題ではない。
起こることをひとつ残らず自分に貯えるんだ。ピンチは君が君ゆえにピンチになっているんだ。
だから目をそむけたってはじまらない。
だが直視し、正対すれば君は君の弱点を
知ることができる。避けて、逃げ出して、なるように
させても、君のピンチはキチンと大きくなる。さぁ、だからどっちでもいいんだぜ?
君のピンチは君の勝手にしていいんだ。
使ってもよし、ためてもよし。そしてやっぱり、君のものだ。