まんがを書いてる時、いつもビデオを回してる。映像は見られない
けれど、作品の流れ、テンション、音響は作り手の作風ににじむ。
わたしが書いてる時に流すビデオはいつも同じだ、それをただ
列挙してみよう。
ちなみに、もっぱら「アニメ」である。それもこれまでのエッセイで
遠慮なくオススメしまくってきてたものも重複するが、ま、エッセイも
あんまりたくさんあるから、まぁ復習程度にね。
◯フリクリ
御存じガイナックスのオリジナルビデオ。少年ナオ太の頭から
宇宙物体がもりもりうまれるたびに、居候ハル子の兵器
「ギター」がうなりをあげて敵機撃退に挑む快作!
ピロウズのサウンドをきくだけでもハッスル!
◯カウボーイビバップ
宇宙も火星も地球もかーんけーねー広さで飛び回る賞金稼ぎの
物語。音楽のシブさ、人間関係の微妙さ、アニメアニメした
ものに「うんざり」してる人にはオススメの「大人アニメ」。
◯トライガン
フューチャーガンアクション。未来世界の星で、西部劇よろしく、
SFもからんでイカスヘビメタにのせて、「バッシュ」をめぐる
幾多あまたの撃ち合いを表にしつつ、その実人間の「生きる」ときの
たくさんのスタンスをみせる作品。笑いながらもいいものを
心に残せる、大切な作品。
◯コメットさん(アニメ版)
星の国からやってきた姫様の物語。地球での生活はたくさんの
仲間や事件でいっぱい。
さりげない台詞のはしばしに、ひとを思いやる言葉がたくさんある
から気が抜けない。ゆるりとしてるのに、見終わると元気になってる。
◯R.O.D
「リード・オア・ダイ」の略。本好き詠子リードマンが英国
図書館付きの秘密工作員「ザ・ペーパー」として、世界各国で
特殊能力を使って闘う物語。作品の姿勢のよさは昨今でピカイチ。
◯フルーツバスケット
原作は少女マンガ。主人公の女の子は身寄りのない高校生だけれど
もののけつきの一族に同居して、たくさんの人を癒してゆく。
言葉の優しさ、心のうつろいの繊細さが大事にされてる作品ゆえに、
心に負担のあるひとにはオススメ。カントクはあの大地丙太郎氏。
◯ビッグオー
サンライズのロボットもの。デザインは往年の「鉄人28号」
なので、一見「レトロフューチャー?」とか思うけれど、この作品の
台詞に含まれる含蓄の深さ、寛容さはまさに大人のそれ。
つーか、子供にはちょっとわかりにくい。
◯DAICON4
このごろなにかとあちこちの雑誌でガイナックスの特集をしてる時に
この作品を引用している場合が見受けられるが、そのうちいつか
販売してくれるようになるのかしら?
この作品が今の私を生み出している。この作品は私のベースなのだ。
たった5分で100万円を投入したアマチュアフィルム。全編
アニメと特撮のパロディ。音楽はELO「トワイライト」最高!
・・・・と、上記の作品はことごとく10回以上は再生されているでしょう。
つまり何回見ても、得るものをその都度見つけられる作品です。
それもシリーズ全編を見返します。飽きません。まったく飽きません。
むしろ鼻息が荒くなります。ムフー!「エヴェンゲリオン」などは
なんだか心が痛くって、6話以降は見返すことができない、なんてな
例もございます。
作品のリズムを盗み、エッセンスを抽出するたびに「チキショー!うまい
やんけぇぇぇぇ!」と気焔を吐きます。ごぉぉぉぉぉ!と吐きます。
ガッツとか勇気とかハッスル魂とかが竜巻きとなって天空へ抜けてゆきます。
このほかにも「ターンエー」「十兵衛ちゃん」「ジブリ全作品」
「ガイナックス作品」はついこのあいだまで、フロントの棚に並んで
おりました。部屋のサイズには限界があり、今は前述の作品だけで
おさめております、ハイ。で、昨今は小劇場、それも「大人計画」系統の
作品もええですなぁ。変なガッツが湧いてきます。ホホホ。