ニューなのにキュー

中古です。中古なのです。中古なのにニューです。
わたしにとってG3などという「神様の落し物」的スペックのマシンは
たとえ中古で購入するにしたって、おニュー(新)に等しい扱いで
大事大事にかいぐりかいぐりします。

そもそも、世間のパソコン事情はなんだかせわしいにもほどがあります。
ウィンドウズとかいう種類のパソコンたちは2Gとか速さの単位を
つかっているそうですね。カンケーありません。だって、うちはMacintosh
なんですもの。

え?Macintoshだって1G越えてるの?・・・・・ンマァ・・・・人に断わりも
なく、なんて速さになってるんでしょう。
ちなみにうちのMacintoshはパワーマック7200/120ってやつです。
120ヘルツって速さらしいです。5年前当時までは「パワーマック」って
名前だけでも神様に一歩近づけた威力がありました。そのなかでも
エントリー機って位置付けのマシンでした。エントリー機ってのは
入門機、ってことです。こっから入って勉強なさいね、ってやつです。

それが、いつのまにかCPUってやつが603、603e、604、604eと
あれよあれよと弟分たちに性能で負け始め、「ジースリー!」とかいう
もう750とかいう耳なじみのないCPUの名前がMacintosh雑誌に出始めて
きたら、OSやソフトまでが当方を「見過ごし」はじめ、え、OS8.6すら
入ってないの?あらあらあら、そんなのマシンじゃないね、的見過ごしが
発揮され、昨今では「OS10特集!」などとMacintoshの本を読んでると
「んー、なぁにぃ?そんなのたべたことなぁい」と痴呆のようなふりをして
しのぐまでに至ってたわけです。USBやらビデオ端子やら、かろうじて
PCIスロットのあるマシンだったことで延命を繰り返してまいりましたが、
ついについに、ビデオのパソコン編集を真剣にしたいと想うにいたり、
うちの7200ではややガッツ不足、との結論に達しました。

ワケあって、2ケ月まえにも大阪にいってまして、そのパソコン相場の
安さに膝をおりました(ガックリ、と)。買った当時、うちのパソコンは
27万円でした。それが7800円になってました。5年で27万円のが
7800円になってることは犯罪じゃないのでしょうか。どーもこの
話しには裏に悪いヤツがいるような気がするニャー(壊れはじめた)。

くやしさついでに、「7200をG4にしちゃうわ」カードを発見し、
うおう!こいつで問題一挙に解決ー!と思いきや、その店現在品切れ、と
言われ、膝をおりました(ガックシ、と)。

そこでそこで大阪の中古市場で「せめてG3」環境を生み出そうと突入を
敢行いたしました。そちらの知識に詳しい知人を伴い、それらしい店に
グイグイつれてってもらいました。まずはG3DTの266あたりで
2万ってのが気に入りました。ADB派のわたしにはピッタリです。
「これでビデオ編集できる?フルモーションでコマ落ちしない?」と
問いますと「んー、バス周りが弱いんですよ。ハードディスクへの
出し入れでコマオチとかするやもしれません」というので、代替案で
「ほならUltraATA」で内臓HDへのお取次高速化を計ろう、という話しに
なりました。カードが5000円くらい、HDが1万くらい。で、
ビデオ入力にFireWire7000円くらい。まぁ合計額が4万くらい。

ふむ、条件にはあってる。これでいいか、とおもいきや、そんな4万でしたら、
もうすでにブルー&ホワイトのG3が4万で売ってる。それもバス周りは
十分速いし、FireWire、USBもついてる、ときてる。つまり、ジャンク
もりもりマシンよりは十分安心して使えますよ、って話しだった。
ただし、ヤニだらけで、セキュリティーバー折れてて、マニュアル2冊ないよ、
とふてぶてしいマシンでした。ふてぶてしい。

そんな中imacがもうすでに4万でDVまでいけるやつが売ってるのを発見。
USBだし、FireWireだし、DVDまで見られる!拡張性ないけど。
うう、さすがにこれはやめました。「蓋あけないで、なんのMacintoshか!」
持論のながやにはトーゼンの決意でした。

「PM8600プラスG4カード」で32000円!というのもありました。
なに!PM8600ならCPU604eだし、今の7200より十分速いし、
その上G4にもなる!おお、これはお得か?これはお得なのか?!と
マシンの前で気炎をゴォォォォォ〜と吐いていると、知人はしずかに
「このカードでG4の時はビデオ入出認識できないことがあるんですよ」
という。少なくともビデオ編集をマックでやってるこの男がいうのだから
たぶんホントなのだろう。ンムム、ンムム、危ないところだった。
PM8600にはあらかじめピンジャックがついてるから、ことさら
気に入っていたけれど、実際のG4カードたちで、ガラスケースに
陳列されているものが「4万」相場なのを想うと、たしかにこのPM8600
とのセットなのに3万台、というのはうさんくささ炸裂である。
こういうとき、パソコン屋さんへはパソコンのわかる人といかな
あかんよなぁ、と痛感する。

5〜6件店をめぐって、きらんきらんなブルー&ホワイトのG3を4万で
見つけました。これまでの情報内ではもっとも適切な買い物に想えたので
買いました。もう、新品の様な扱いです。ADBもまだついてるころの
マシンです。

要望してるだけのスペックを考えると、同じ値段の準備に対し、Macintoshは
どれも4万前後の組み合わせをしてました。うまいことできてるなぁ。
候補としては5通りくらいありました。最善の結果をひとつえらんだつもりです。

郵送費も1000円というのでウハウハゆうて送ってもらうことにしました。
これまでG3の記事は悲しくって目をそむけてきてたくせに、今日からは
一転「ボクサマはG3持ちなもんだから、G3についていろいろ知って
おかねばならんのよねー」とハナモチならないオレイズムむきだしヤローに
豹変しまして、イーサですとかネットワークはハブで、とか
今さらなのに今から知らなあかんことにトキメいています。

知人にアップルトークにハブいりますね、といわれ「ほなら2つついた
ハブのんでええよ」といいますと「いや、そんなハブはありません」と
ふたつ返事いただいちゃうくらい知識に乏しいボクサマですが、
まあこれまでもこんな調子でいつもスタートしてたから、なんとかしちゃえる
でしょう。
ああ、楽しみ楽しみ。

他のエッセイを読む