マックでDVDを焼こう

 

まー、そう思ったのよ、突然に。CD-Rだって焼けたんだし、きっと
できるさー!とか思ったの。いっくらうちのMacが初代のG3でADB
までついてるたって、腐ってもG3のBLUE&WHITEなわけだし、
FIRE WIREもUSBもあるしね!動くさ!動けよ!と、祈るつもりで
とにかく、そんな機会を虎視眈々と狙ってたわけ。

んで、世間のパソコン屋にあふれているDVD-RとかRWとかをひとまず
見に行くわけです。どーよ、うっとこのマックのオメガネにかなう
程度のマシーンはあるかねー、とか高飛車に行くわけです。

まぁこの一月にはビデオ編集までMacでやっちゃったし、マックから
コンバータ介してテレビ・ビデオにも出せるし、ふふっ、オレサマの
映像Mac化計画も着々だしね!とかおもってると、ほぉ〜ら、やっぱり。
DVDはWINばっかりでやんの!ちくしょー!見る箱見る箱、ことごとく
「For WINDOWS」ときたよ!なぁ〜んだよ!ちぇっ!ばかにしてらぁ。
いいよいいよ、オメーラなんか相手にしてらんねーよ・・と鼻息ムフーと
してみせて、とっととMac用のDVD-Rを探してますと・・・・・・・
ない。

ないのよ、Mac用。

ハレ?
雑誌とかで載ってるジャン。
「楽々MacでDVD-R」みたいなの。

はれぇ?
ないの?ないのね?

あああ、この店にないだけかぁ。
あはは、そうだよね、ないわけないよね〜・・・と
他の2、3店回ってもない・・・・・・・
いきおい、大阪の映像先生にお電話してお伺いもうしあげますると、
いやーこれがホントにないらしいのね。

MacってのにはG3imac以降あたりから「スーパーコンボドライブ」みたいなので
やっとこさ搭載型のDVD-Rはあるようになってるらしいんだけど、それ以外で
DVD扱おうとするにはアップルが公に「OKよ!」ていってないらしいのね。
外付けでMac用、なんてのは都会のショップでないかぎり、ほとんど需要も
ないみたいで売ってないのね。・・・・

ナヌ!
ムフー!(鼻息)
あかんとわかるとできるまではしたくなるのが心情。
やるぞ!!とにわかによくわからないガッツが湧いてきて、ともかくも
うちのような田舎でもMac用DVD-Rのある店探すぜ!!といきまくも、
偶然、ある中古屋さんでDVD-Rを発見!
やったー!G3以上なら動くって!やったー!

買ったー!PIXELAのPIX-DVRR/FW3!
すごいよ〜、DVD-RAMの再生までしちゃうんだって〜。DVD-RWも焼けるん
だってさー。いいのにね〜。そんな余分な機能なんていいのにね〜・・・って
うかれているのに.....動かないのよ・・・・(ガクゼーン)
買ったけどぉ・・・・・・動かない。

む、またどうやらきっとドライバやな、とCD-R、ビデオ編集の時からつちかってきた
「うごかねーときはまずドライバ」説を体得していたワタクシは、ネットでメーカーの
HPに突入し、「ドライバください!」と駄菓子屋で菓子買うために小銭握ってる
子供みたいになりながら、変な焦りを覚えつつ、ドライバ探しに賢明になってた。

一方で、ドライバだけでなく、ま、ハード機器は買うとついてくるアプリケーションの
不具合ってのもあるよね、ってアプリケーションのアップグレードもケンメーになって
探すわけです。いや、これが、あれもこれものアップグレードで片っ端から
ダウンロードしまくるんで、デスクトップがもりんもりんになるわけです。
おおおお〜

ううう、マシンがG3にひっついてるのに、なぜか市販のDVDの再生すらままならない。
うううう・・・・・とビデオ先生にお電話申し上げますと「MPEG-2の再生には
アップルからMPEG-2再生のための機能拡張買わなあかんのですよ」との
お言葉。

ナヌ!MPEG-2?いやいや、DVDが見れればいいので、エムペグとかいわれても・・・
とか思って説明をうかがいますれば、実体は以下のようなものでした。

映像の規格

MPEG-1

ビデオCDの規格

320*240のサイズで画面あんまりきれいじゃない

MPEG-2

DVDの規格

市販のDVDはこれらしい。720*480サイズOK!

MPEG-4

ネット配信の規格

軽いらしい。ブロックノイズあるらしいよ(しらね〜)

まーともあれ、DVDを焼くためにはとにかくMPEG-2ってのにせなあかんらしい、
までは了解できました。

んじゃ、オレサマのマックはビデオでつちかってきたDV入力とか、出力とか編集
とかできちゃうんだし、720*480のリアルタイムの入力だってできちまうぜ!きっと
ラクショーなんでしょ?とかおもってたのに、やはりそうでもなかったのですな、これが。

あかんのです。とにかくそのまんまのMacではMPEG-2が再生できひんのです。
なんやろ?あっかんやん。アップルお得意のQuick Timeでチョチョイ!っと動かして
みちゃってよ!とか悪態つくも、まったく映らない・・・・なんや、ほならあれかい?
アップルから3000だか4000だか出して、買わなもう、あかんの?・・・・とか
ショボくれていましたところ、実はクイックタイム形式やDVストリーム形式を
MPEGに変換するソフトがあることを発見!やりー!といきまくも、これが・・・また

遅いわ重いわ!

三時間くらいかけて「チマッ」て「変換できましたよぉ〜」ってちっちゃく作業状態が
動いたあたりで、なんでかいつもフリーズみたいになって、ソフトごとヘタる。
・・・・・あかん。こらアカンで。

変換はあかんで。
なおかつ、アップルからなんぞ買うのもながやの矜持が許さない(あるのか?)

と、そんなある日、中古屋さんでCapty TV発見!わーい!
え?なに?リアルタイムでMPEG-1,MPEG-2が取り込めるの?まぁ、素敵!
え?なになに?テレビまで映っちゃうの?いやいや、いいのにぃ。そんな機能
いいのにぃ・・・・え?iEPG予約までしちゃえるのぉ??んもぉう!贅沢だねえぇい。

やったぁー!!!MPEGだぁ〜〜〜〜〜!!!
あ、違う違う。DVD焼くんだったっけ。焼くどころか、まだ再生すらできてない
くせに・・・ふぅ・・・・

と、さっそくUSBにCaptyひっつけます。画面を出します。
オオオオオオオ!テレビがMacに!おおおおおお!なぜか上下2段に!
なんで分割画面なんや=====!!!
ぴくせらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ
ぁぁあぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!!

さ、弱った時の「ドライバあかん」説です。さっそくピクセラのHPに
ビューンと飛んでいきました。やはりそうでした。OS9で起こりうる不具合の
ところにまるまるその症状が載っておりました。
「アップデートなさーい」のページでダウンドードかまして、アップデート
ぶちかましたら、まぁ!すてき!動きます!マックでテレビが映りますよ。

さぁーて、テレビ予約もMPEG取込みも可能になってきましたよー。
あとはDVDに焼くのね!と息巻き、素材をMPEG-2で取り込み、
うおりゃぁぁぁぁ!!とDVD-Rを焼こうとしますと
「HDが3.4G足りません」
ときた・・・・・

はう!
(横隔膜がはねあがる感触)
ほう!
(幸田川が決壊したような悪寒)
・・・・・・・・
えー・・・・・・?
オレさまのマック本体には6G。
外付けHDに80GをそなえるこのミラクルなコンディションでHDが
たりねーですとぉ?

それもなによ?そのG(ギガ)って単位はなによ?
どんな要求よ?
ワタクシがまだ7200/120のパワーマックで5年使ってきてたときには
その内臓HDは1Mと2.2M、足して3.2Mで5年やってこれたのよ・・・
なのに、なに?3.4Gたりねー?M(メガ)じゃないの?足りないのは
G(ギガ)なの・・・・・

マージーかーよー

メインのHDに作業環境が欲しいとの仰せなので、イランものをポイポイ
捨てました。あ〜あ、アプリケーションごときに命令されてるよ〜と
ふてくされながら、あけましたとも。3.4G。

んで、メディア挿入して焼いてみました。

え?なに?DVD再生時のレイアウトがいるの?
え?チャプター番号ふるの?
ええ?ボタンのデザインかえるの?
へ?!フォントの指定までできるの?

えー・・・・これって、こういうのが好きで凝るのが好きな人は
いいだろうけれど・・・・一般的にはかなり面倒なんじゃないの?
映像業界にちょっといた私としては「へぇ」だけど、これって、
どうなんだろうなぁ・・・・家電ってわけにはいかないんだなぁ・・・・

あら。
動くじゃん。
おおお〜、おおおおお〜!
DVD−R買って、ピクセラ買って、アップデートして、テレビまで
映りだして、なんだか大所帯になったんだけど、やっと焼けるのね・・・
二時間くらいしたらなんとか焼けました。

わぁお!DVD焼いてるよ!うっとこのMacで!!わぁ!わぁお!
さっそくみてみよ〜・・・・・・・と、Macではまだ再生ができない・・・

シブシブとDVDプレーヤをテレビにひっつけてみますと!おおおお!
観られる!おれさま、ついにDVDを看破〜〜〜〜!!

ほっほっほ・・・・・・・・・・
毎度ながら、勉強させられるための時間と予算は底抜けね・・・

(総括)
DVDはラクラクじゃありません。
ましてやMacでは内臓されてるDVMacでもないかぎり、かなりの出費が
ともないました。

えー、エッセイお読みいただいてわかりますように、わたくしはiMOVIEも
iDVDもまったく視野に入れておりません。
アップルが「お買いなさぁ〜い」っていってきてるものは買ってません。
けしからんです。アップルのこのごろの商売っ気はけしからん感じが
するのです。便利なフリをして、その実、できることのかなり制約された
商品を、高額で消費者から二度、三度と搾取してる感じです。イヤーンです。

その点でピクセラという会社は素敵に面白くも、マックを相手にしてくれてる
素敵な相棒ですね。
DVD-Rが定価で4万が相場だったり、キャプチャーも2万相場だったりと
まだまだ高値ですが、中古ですとま、半分の価格でなんとか、ってところまで
きてます。

とはいえ、DVDの規格をしらなあかんかったり、処理スピードやHDの
巨大化が前提の話など、これまでにいくつかのMacの雑誌の特集を読みあさって
ようやくなんとか、って感じなのは、かなり苦しいインフラと言えましょうな。

毎度ながら、ラクラクではありませんし、投資もかかりますが、ともあれ、
G3の初期型BLUE&WHITEでもDVD焼けますから、似たような環境に
ある方は是非冒険の旅に出立くださいまし。

WINでもこんなにシンドいのかなぁ・・・・

他のエッセイを読むことにしてみよう