作成日: 13/02/08
修正日: 13/02/12
毒蝮三太夫様様
も、なんつーか、好きだわー
「コージ魂」なる番組をはじめてみた。いや、本当はコージ魂はどうでもよくて、ゲストで毒蝮さんが
出演されるってのが目当てでみちゃいました。
あーもー、なんていい人なんでしょうとテレビの前で七転八倒。もんどり打ってました。
いい人なんですよ。すっごく。毒舌とか言ってるけど、も、ほんと優しいじゃん。人柄があれだけ
はみ出して来てる人ってよいよ!よいですよ。
ご当人がおっしゃってた言葉で「おめえは普段そんな風に喋ってねえじゃねえかよ!」と
丁寧語で喋ってたときに、下町の人に言われたって話が、一番しっくりきました。
そうそう!毒蝮さんの言葉は「雑なふり」にみえるけど、「よそいき言葉をとことん控えた、
なるべく(ご当人の)地の言葉」で発していらっしゃるため、ストイックなほど装飾が減る。
その上「褒め言葉」くらいには「軽口のような罵り言葉」も等価値に言われたいのが人なものだから、
毒蝮さんの言葉は「最近めっきり減った罵り言葉」で愛がたっぷり詰まっているのでした。
前者をたっぷり振る舞う人は世の中にごまんといるよ。褒め言葉、敬語をじゃんじゃん連発する
人はたんまりいるけどさ、同じ量加減くらいは後者の「軽口めいた罵り言葉」で相殺にかからないと
なんか不自然じゃん。ほめ殺しじゃん。後者が上手にできる人は信頼されると思う。
その量があんまりたっぷりで、たっぷりで、テレビ見てて泣きそうになった。
(自分の)地の言葉で喋るっていうのは、周りが許してくれないとできないんだよね。
「本音」と「地の言葉」って似てるけど、違う。毒蝮さんのは「本音」の体裁をとった
「地の言葉」であって、罵詈雑言なふりをした敬意がたっぷりなのだった。
番組で毒蝮さんがおっしゃってましたが、「ババぁ!」と言われて怒りそうな人には
言ってないそうです。つまり初見でも相手を見極められてる。すごい!職人!
いや、「下町に育つ」っていうのは、「嗅覚」の話だから、意識されたものではなく、
その地域に住まう人が全員兼ね備えた「空気」に馴染んでいるってことですよね。
そしてそれは「発揮」されるものなんだよ。才能とかいって大切にしまい込んでるもんじゃなく、
毎日毎日で「発揮しっぱなし」という、垂れ流しのように、息してるみたいに
「しっぱなし」の「嗅ぎ分け」が洗練されちゃってるのだ。きらんきらんに!
言っていい相手と、言っちゃなんねえ相手が見極められてる以上、「相手に合わせた
切り替え」そうね、ベストマッチングを個々に発揮してるんでしょ?そりゃ人との間に
素敵な思いやりが満ちるわけです。
司会者加藤コージさんもしきりにつぶやいてましたが「人柄だわ、人柄・・・」その通り!
そう思いました。実にその通り。人柄、がきちんとしているからこそ、人柄そのものを
露出させても、人柄、人格にほれちゃうのだ。ぞっこん惚れちゃうのだ。装飾部分が
多少雑でも、大ざっぱでも、がさつでも、人格部分がしっかりしてると、気にならなくなる。
あああ、いい人だったなあってテレビ見終わってため息ついちゃうだなんて、滅多に
ないでしょう?今回はついたねえ。たぁっぷりついた。はぁ、ついたついた。
好きだわあ、毒蝮さん。地の言葉が愛される人になろうっと。なりたいな。
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