作成日: 15/06/20
修正日: 15/06/20
すごい写真
と、上手な写真
すごい写真を撮るには、すごい場所に居合わせて、シャッターを切ればいいのです。おしまい。
ほとんどの人が「カメラ」を買わなくても、写メと呼ばれてきたものや「付属の機能」として
写真撮影、ビデオ撮影が備わる機材を所有できる時代になりました。誰もが撮れるのです。
チャンスが既にあるので、撮る頻度は昔の人よりうんと増えました。
「まず撮る機械がある」だけですごいことなのにね。その上「撮ればそれなりになる」ってのが
フィルム時代にはなかったのにね。夜撮も楽々、なんて事はフィルム感度によって撮れるものに
限界あり、なことからは考えられないほど素敵な事。
誰もに撮れるから、練習を重ねれば「普通の写真」から「上手な写真」にまでは至れます。
それでいいですよね。コツをつかんだら、それ以上の事は機材のグレードアップだけで
「よりよい」感じにまでは至れます。トリック撮影やユーモラスな着想で愉快な写真やユニークな
写真に走っても、機材の優劣に関係ない写真が楽しめます。
すごい写真、となると別です。
すごい写真は撮るものがすごいことが根っこの部分です。そのすごいものを目の当たりにしたときに
「偶然そこにいる」だけのことができて、「偶然機材」を持ち合わせてて、「偶然それを撮る技量」を
発揮してた、という準備高が合わさってできあがります。
すごいもの、はそんじょそこいらにはないので、まずすごいところにオモムクガッツやフットワークが
あるのが前提です。
プロカメラマンでいい写真を撮る人は、圧倒的にその「準備」を仕込むのです。量的に仕込むのです。
普通の人よりも歩くし、普通の人よりも凝るし、普通の人よりも練習を積んでますから、
普通の一人とも「イザ!」を逃さずにいるのです。そのご褒美に「すごい写真」がホンのときたま、撮れる
のです。
ホンのときたまに「巡り会わせる」ためだけに、通常の、普通の生活を投げ出せていられれば、
すごい写真は「いつか、そのうち」に撮れるでしょう。撮れます。まず間違いなく。
ただそれは、代価がちゃんとあるし、それを手に入れた人は賞賛の声も聞けますが、内面に
「それだけ、それ以上の失ったものや投資したもの」も見やるのです。
「別にすごい写真じゃなくたっていいんで」なのも写真です。まずもって楽しいのがなによりです。
写真って救われるんだよね。
あなたのカメラで「すごい」写真にも至れるっていうのは忘れないでね。できちゃうから。いつでも。
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