作成日: 18/09/07
修正日: 18/09/08
フリクリ(オルタナ)
いいぜ
一体何度目だレイトショーこのやろう!いい映画続くなこのやろう!
見てきました「フリクリ(オルタナ)」!!なんで平成最後の夏に
これなのよ?いいじゃない!おやりなさい!おやりなさいよ!
待ってたよ。そして今これが見れて本当に良かった。
もちろん従来の「フリクリ」も未だに色あせないで見られますけど、
劇場版なんてことになったら見ないですみますかってのよ。もう。
この作品の空気以外でたどり着けないところへ毎回フリクリは見る側を
たどり着かせる。乱暴に、説明も短く。でもその心地よさがたまらん。
贔屓(ひいき)なんだろね、そうなんだよ。
ペッツの残酷さは、私の今の年ではなんか見知った友達みたいな
存在感で、フリクリの「突き抜け方」っていうのかな、「抜け穴」って
いうのかな。真っ当な方法でたどり着かないところへ、ヒョイと人を
送り込んでくれる。わかるとかワカンネーとかいう次元でもなく、
「こういうもんなんで!」以外になんもしないのな。でもそうじゃん。
そーゆーもんじゃん。なんともならんじゃん。かといってやさぐれるのも
違うし、ひきこもるのも違うのよ。
はじめてフリクリ出た時ってまだビデオしかなかったじゃん。
そのあとDVDでてさ、何年経ってるよ?その間に味わったり通ったり
した生きて来た風景が、なんか、洗われるように見てたよ、映画。
お客さんは「大きなお友達」がたくさんいました。レイトショー。
でもなぜか私の隣の席には女性が一人でこれ見てました。出際に
スマホ落としたみたいだったので、席の下に私のスマホで明かりを
照らしてあげたけど、お礼言われてもなんか、ぼーっと、映画を
反芻してたから、怖かったかも。ごめん、お姉さん。
でもね、すげー脱力感がある。作品そのものはガイナックスのそれよりも
「お行儀のいい」感じがしてたの。でも「エキゾチックハンマー」とか
髪の色とか、どこか「総括」に走る気配も見せつつ、ううん、そうじゃ
ないのよって、ちゃんと平成最後にふさわしい映画になってる。
前作までのフリクリを知ってる人には、よそにはみでるフリクリに
出会えるし、前作以後ピロウズ聞きはじめた人には、ずーっと聞いて
来続けた人にも嬉しい仕上がりだし、あれから人生のいろんな大波小波を
味わって来た人にも、現代のフリクリはある意味綺麗な浄財のような
突抜け感のようなものがある。上映前に予告編とかでディズニーとか
アニメいくつか見せられたけど、日本のアニメってのはとっくに
映画以上だな。やっぱりなって感じだよ。全然違う!
閉塞感、とかモヤついてる、ってものに、ニッチなニッチな居場所を
ねじこんでくるフリクリの姿勢そのものが、とにかくしみた。
しみたし、マダイケる!と思ったら、後編もあるじゃんよ。
くはー、いい秋になりそうだなオイ。ちくしょうー面白かった。
また来るぜ。行きますよ。たのみますよ!
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