作成日: 20/04/10
修正日: 20/04/10
なかなかなに酷い世界
ひとつらなりの人類
コロナウイルス全盛の最中のエッセイとなります。これも後から読めば
そういうもんだったかなあ位のものかもしれません。世界で9万人
亡くなっています。昨日まで8万人でしたから、急伸していますね。
アメリカでもニューヨークが中心の感染源でいつの間にか世界一の罹患
国家となってしまいました。中国は今では武漢の制約を取っ払いました。
スペイン、イタリアでも死者罹患者は尋常でなく、世界はお互いに行き来を
制約する事態になっています。
国内に目を転じると、東京圏と大阪・兵庫、福岡が今週はじめから
「緊急事態宣言」の発出を受けて、不要不急の外出禁止と飲食や夜間の
営業禁止などが目白押し。これに愛知・京都も発出内に入れて欲しいと
申し入れてる最中です。
ちなみに国は制約を課すにしては、補償は一切しないと言い張ってます。
飢え死にしろ、家庭ごと路頭に迷えと公言したようなものです。
3蜜なる用語が出回り、世界全体で「近づくな」「群れるな」「触るな」と
人類のコミュニケーションの全否定みたいな有様です。
安倍首相曰く「7~8割の接触を控えれば、2週間後には押さえ込みに
成功する」とのことでした。
人との交流を7~8割断て、ですって。
もう十分嫌な世の中って言っていいんじゃないですか?
言ってる事が、あんまりにも酷い。
グローバルに開かれたところほど、ウイルスは人を介在して広まり
蔓延し、混乱させて、2割程度を殺します。大きな都市ほど繁栄の
礎(いしずえ)であるマンパワーを失います。これを「テレワーク」
だとか遠隔リモート業務で代替しようと推奨しはじめて、これを
教育にも取り入れるのが、今後の時代の潮流だなどとがなりはじめる
したたかな業種もあります。
首都などはマンパワー、密集形態の職場、会議は飛沫溢れる環境、
狭い居住空間、行き交う商業は首都圏独自の高価格帯を維持させる
だけのハイソサイエティ故に苦しみます。
一方一時期はトイレットペーパーすら購入ままならず、マスクは
未だに買えません。要るものが手に入りません。
首都圏関西圏のナイトクラブは閉鎖され、何でも名古屋に出張
してきてるのを、高名な方々が非難してるとのこと。
んー、まー、つまり、なかなかに酷いですわ。
人と交われないんですって。
そのくせコンドームは大量生産中なんですって。
ニュー団塊の世代がやってくるかもしれません。やれやれ。
そして時代はローカルなサイズ分割されたコミュニティに細分化
されていくかもしれません。
人類は広く分布しすぎた気がしてきました。どこにでもいます。
どこでも居ますから、どこからでも未知のものはやってきますし、
人を介してしか広がらなかったものは電車に、船に、飛行機に乗っかって
全世界津々浦々まで浸透します。「人がいる限り」。
神様じゃなくても「・・・・こんだけあちこちに我が物顔でいたらさ・・
なんにもないわけねーじゃん・・・・」って思います。
そのくせみんな「幸せになりたい」のですから、大変です。
「幸せでなければ」不幸であるなら、今はみんな不幸でしょう。
そもそも無茶な話です。
一斉に栄えたものは、栄えた理由によって衰退するでしょう。
あんまり便乗して生きない方がいいんだと思います。伸びた理由が
貴方を害する理由に繋がります。うまくいった理由はそれを礎にして
成長成功を目指しますから、有事の際にはその「礎」こそが元凶と
化してしまい、総崩れを起こすのです。「3蜜」なんて、人の団結が
成して来た成功談を、真っ向から否定するお願いだと思いませんか?
この被害が世界的に熱を持っているうちは、自省や検証をなされるかも
知れませんが、やがて冷めると「なかったことに」するでしょうね。
「見ないようにする」でしょうね。一度知った利便の方が、一時の
災厄よりも魅力が強いでしょうから。
つながらない生き方
つながれない生き方
世界規模の疫病蔓延は、新しい知恵を人類に授けるでしょうか。
人類はそれを勘づき、謙虚になれるでしょうか。
疫病だって「自然」です。自然には勝つも負けるもありません。
我々は「自分」です。「『自』然から『分』かれた生き物」です。
一斉に、一部の集合体(クラスター)なんですから。
|
|