インターネットが外国までつながってるということは
いかにマシーン音痴な私でも知っているので、いつどこで
ポール君やマイケル君が「ヘーイ!ナガヤ。来たぜー」と
乱入してくるかわからない。
用心深いワタクシはそんな日のためにあらあかた返事が
書けるようにと某社の和英ソフトを購入しておいた。
喜びいさんでインストールしたが「立ち上がらない」。
むむむ?なぜじゃ?と原因を探るも、なんせとんと
心当たりもとっかかりもない。「うわー!うわあぁ!
うわぁぁぁぁあぁああぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!」と叫んで
おいてからインストールしなおして、同じ失態になる。
なんだか頭に血がぐおんぐおんと登ってくる音がして、
勢いにまかせて「お客様センター」なるところに電話した。
「アカン!君んとの商品買ったものだが、とんと働く
様子がないですぞ。どーゆーことですかの?」と問いかけると
「おかしーですねー」と言ってから2、3の対処法を
電話口で言ってくれるのだがシステムフォルダのどこどこを
はずして、もしくは初期設定のなんたらが・・・・と
おまえは何人だ!と
ツッコミたくなるほど専門用語の嵐!
頭ん中がぼんやりしてきたので、素直に「わかりませんぞ」
を連発したら、先方もまっとうに相手すんのが惜しくなったか
「じゃ、クリーンインストールしてください」とかいう。
何?クリーンって?と聞く間もなく、クリーンインストール
の後にどうしたらよいかをトクトクとのたまいはじめた。
もうとっくに脳が豆腐と化していたワタクシは、下手に
口答えもせず、「ふん、ふん」と妙に聞き上手なキャラクターに
なりきり、先方のお兄ちゃんに相槌うっていた。
最後に「わからーん」と言うつもりが「いいですか?」
との問いかけに「はーい、やってみまーす」などと軽妙に
返事して電話を切ってしまった。
くりかえすが「クリーンインストール」なぞシラン!
天に誓って言うが、未だにシラン!
(ながやにこれまで”クリーンインストール”って
言葉を使ってきた人へ。わるいんだけど、生返事してました
。いや、教えたじゃん!という君。スマン、忘れてます)
しかしクリーンなんとかをせな和英ソフトは入らないのだ。
せっかく買って、いきなりお蔵入りさせんのはさすがに
淡泊なワタクシにしても、しのびない・・・などといろいろ
考えるにあたり、だんだん腹が立ってきた。
「なんでお前んとこのソフト一本のためにクリーンなんたら
いちいちしたらなアカンのじゃ!このくそゲロ業者。
しっかりソフト作ったらんかい!こちとらお客さまなんじゃ
、なんでクリーンなんたら(もうこの名でかたまりつつあった)を
テメーなんかに指図されなあかんのじゃ!もおエエ!
金返してくれ。こんなへっぽこソフトは
裏の豚小屋の糞尿垂れ流し川の
ヘドロに同化させてやる!!!」と
めらめらと怒りの炎がとぐろを巻いて、キョーレツな憤怒の
鬼と化した。
だのに結局ソフト可愛さに、後輩沼田に電撃電話を入れ、
「ねぇ〜ん、クリーンインストール(メモを見たから言えた
)ってなにぃ〜ん?」と問いただし、迷い迷って
OSまるごと入れ直すことに決定した。
沼田の話では”機能拡張”のなかで相性の悪いソフトが
あるから、そいつを止めるなり、捨てるなりすればきっと
うまくいく・・・というが、もうすでに私の我慢臨界点を
突破している「専門用語ダメダメモード」には、沼田の
親切な表現も聞き取れてなかった。「うん、分かったー」と
業者と同じ生返事の末、OSまるごと直して、和英ソフトを
再インストール。
で、ダメじゃん!!立ち上がらない。泣きそう。
そこでなんだか憂鬱になりかけたが、沼田の忠告を思いだし、
ここでやっとこ”機能拡張”とやらの中の怪しいもの
たちを「止めて」やった。
したらばどうだろう!なんと和英ソフトは立ち上がるでは
ないか!おお!動くんだ!これ!!と妙に当たり前な状況に、
新鮮な喜びを覚えた!すばらしい、素晴らしきかなソフト!
賢きかなコンピュータ!さっそく日本語を英語に翻訳させたら、
おそろしく直訳な英語ができあがり、ううむ、これなら
自分で英語にするわい!というシロモノだった(吐血)。
ともあれ、ソフトは買えばきちんとケアしてくれるものだ!
というワタクシの信頼は大きく揺らぎました。どう考えたって、
業者さんの、ましてや「お客様センター」みたいなものを
構えた部署の方が「そんなのわかりきったことじゃん!」
な口振りで、話を進めていくスタイルには辟易としました。
(注.・わたしはむやみに「はーい」といっていた訳ではない。
話のはしばしで、きちんと「わからーん」を連発し、
小生がいかにちっぽけで、無知で、破廉恥なたちの客かは
思い知らせて、アピールしたつもりだ)
と、いうか、やはりパソコンはきちんと勉強して使うもの
なのだろうか・・・とブルーになりかけたが、そうはいかん。
こんな家電のくせに高飛車な姿勢でユーザーをてんてこまいに
する機械こそ、わたくしみたいなシロートが参入して
どんどん「ダメじゃん!」と
ゆうたらなアカンのじゃぁ!と奇妙な前向き意識が沸き立ち、
今後もこれに負けず劣らすの「ワカランぶり」を
発揮していこうと固い決意をしたのです。
そーゆーわけで、これに続く「ワカランぶり」を随時アップします。
ご期待ください。ではまた。